韓国旅行で地下鉄を何度も利用する予定なら、乗るたびに料金を払うより「乗り放題の交通パスを使ったほうがお得なのでは」と考える人も多いでしょう。
2026年9月現在、ソウルには旅行者でも利用できる気候同行カードの短期券があり、1日券から7日券まで選んで対象の地下鉄やソウル市内バスを回数制限なく利用できます。
一方で、韓国全土を一枚で乗り放題にできる共通パスがあるわけではなく、ソウルと釜山では制度や料金、利用できる交通機関が異なります。
特に気候同行カードは仁川国際空港や新盆唐線、GTXなど利用できない区間もあるため、「地下鉄ならどこでも乗れる」と思って使うと現地で困る可能性があります。
ここでは韓国の地下鉄乗り放題を検討している旅行者向けに、ソウルの気候同行カード短期券、釜山の1日券・3日券、T-moneyとの違い、お得になる目安、購入方法まで整理します。
韓国旅行の交通をスマートにサポート
韓国の地下鉄乗り放題で押さえたい7つのポイント
韓国で地下鉄を乗り放題にしたい場合は、最初に旅行する都市と滞在日数を確認することが重要です。
ソウルでは気候同行カードの旅行者向け短期券、釜山では釜山都市鉄道の1日券・3日券が利用できます。
ただし、利用できる路線やバスとの併用可否、空港アクセスへの対応などが異なるため、料金だけではなく旅行ルートまで含めて選びましょう。
ソウルは気候同行カード
ソウル旅行で地下鉄を何度も利用するなら、旅行者向けの気候同行カード短期券が有力な選択肢です。
2026年9月現在は1日券・2日券・3日券・5日券・7日券があり、対象エリアの地下鉄とソウル市免許の市内バスやマウルバスを有効期間中に回数制限なく利用できます。
以前販売されていた一般向け30日券は2026年8月31日でプリペイド型への新規チャージが終了しましたが、外国人観光客が使いやすい短期券は引き続き提供されています。
明洞、弘大、東大門、江南、聖水、景福宮などソウル市内を一日に何度も移動する旅行では特に使いやすい制度です。
短期券は5種類
気候同行カードの短期券は、旅行日程に合わせて1日・2日・3日・5日・7日の5種類から選択できます。
料金は1日券5,000ウォン、2日券8,000ウォン、3日券10,000ウォン、5日券15,000ウォン、7日券20,000ウォンです。
2泊3日のソウル旅行なら3日券、3泊4日でも地下鉄をたくさん利用する日だけを対象にするなら3日券など、滞在日数と利用開始日を組み合わせて選べます。
短期券にはソウルのレンタサイクル「タルンイ」や漢江バスは含まれないため、基本的には地下鉄と対象バスを乗り放題にするパスと考えると分かりやすいです。
| 短期券 | 料金 | 向いている旅行 |
|---|---|---|
| 1日券 | 5,000ウォン | 日帰り・集中観光 |
| 2日券 | 8,000ウォン | 1泊2日 |
| 3日券 | 10,000ウォン | 2泊3日 |
| 5日券 | 15,000ウォン | 4〜5日滞在 |
| 7日券 | 20,000ウォン | 長めのソウル旅行 |
有効期間は充電日から
気候同行カードの短期券で特に注意したいのが、利用時間が購入から24時間単位ではなく、充電した日を基準に数えられることです。
例えば1日券を夜20時に充電しても翌日の20時まで利用できるわけではなく、その日の終電までが有効期間になります。
短期券は事前にチャージして翌日から開始する使い方ができないため、実際に利用を始める日にチャージするのが基本です。
仁川国際空港へ夜遅く到着する旅行なら、到着日に短期券を開始するより翌朝から使ったほうが無駄を減らせるケースがあります。
利用エリアに制限がある
気候同行カードはソウルの地下鉄なら完全に全線乗り放題という制度ではなく、ソウル市内を中心とした指定区間で利用する交通パスです。
地下鉄1〜9号線の対象区間に加え、京義・中央線、水仁・盆唐線、空港鉄道などにも対応区間がありますが、新盆唐線やGTXなど対象外の交通機関もあります。
ソウルから水原、龍仁、仁川など首都圏の郊外へ移動する場合は、目的駅が気候同行カードのサービス範囲内か確認しておくことが大切です。
対象エリア内から乗って対象外駅で降りた場合には別途運賃を求められることがあるため、郊外観光が多い旅行ではT-moneyのほうが分かりやすい場合があります。
空港利用には注意
仁川国際空港からソウルへの移動も気候同行カードだけで完全に往復できるとは限らないため、旅行者が特に注意したいポイントです。
空港鉄道では金浦空港からソウル駅までが基本的な対象区間となり、サービス範囲内から乗車した場合に仁川国際空港第1・第2ターミナルで降車できる取り扱いがあります。
一方で仁川国際空港第1・第2ターミナルから気候同行カードを使って乗車する使い方には制限があるため、日本から到着した直後の空港鉄道運賃は別に考えておく必要があります。
空港から市内へ向かう初日にはT-moneyや空港鉄道の乗車券を利用し、翌日から気候同行カード短期券を開始する方法も旅行者には分かりやすいです。
釜山には別の乗り放題券がある
釜山ではソウルの気候同行カードを利用できませんが、釜山交通公社が都市鉄道向けの1日券と3日券を提供しています。
2026年時点の大人料金は1日券6,000ウォン、3日券13,000ウォンで、対象となる釜山都市鉄道を有効期間内に区間や回数の制限なく利用できます。
釜山駅、西面、南浦、海雲台、広安里周辺などを地下鉄中心で何度も移動する旅行なら便利です。
ただし釜山の乗り放題券は市内バス、東海線、釜山金海軽電鉄などでは利用できないため、ソウルの気候同行カードとは対象交通機関が異なります。
T-moneyは乗り放題ではない
韓国旅行でよく使われるT-moneyは交通ICカードであり、一定額を払えば地下鉄を何回でも利用できる乗り放題券ではありません。
あらかじめ残高をチャージし、地下鉄やバスへ乗るたびに利用運賃が残高から差し引かれる仕組みです。
その代わり利用できる地域や交通機関が広く、ソウルから首都圏郊外へ移動する場合や地下鉄の利用回数が少ない旅行ではT-moneyのほうが使いやすくなります。
- 乗るたびに運賃を支払う
- 地下鉄とバスで使いやすい
- ソウル以外でも利用しやすい
- 首都圏郊外へ移動しやすい
- 乗り放題ではない
ソウルの気候同行カード短期券はどれがお得?
気候同行カードを使うべきか迷ったら、ソウルで一日に何回公共交通機関へ乗るかを考えると判断しやすくなります。
2026年時点のソウル地下鉄の大人基本運賃は交通カード利用で1,550ウォンなので、1日券5,000ウォンなら基本運賃だけで計算すると4回程度乗れば元を取りやすくなります。
ただし実物カードを初めて買う場合はカード代3,000ウォンが別途必要なので、今回の旅行だけで考えるのか、次回以降も再利用するのかでお得度が変わります。
1日券
1日券は5,000ウォンなので、基本運賃1,550ウォンの地下鉄を4回利用すると通常運賃は6,200ウォンとなり、運賃部分だけなら乗り放題券が有利になります。
朝に明洞から景福宮へ行き、聖水へ移動し、弘大へ移動してからホテルへ戻るような観光ルートなら、4回前後の乗車は珍しくありません。
さらに対象となるソウル市内バスも利用できるため、地下鉄とバスを頻繁に組み合わせる日ほどメリットが大きくなります。
一方でホテル周辺だけで観光し、地下鉄を往復2回程度しか使わない日ならT-moneyのほうが安くなる可能性があります。
- 4回以上乗るなら有力
- 市内を広く観光する日に便利
- 対象バスも利用可能
- 充電した当日だけ有効
- カード代は別途必要
2日券・3日券
2日券は8,000ウォン、3日券は10,000ウォンなので、滞在日数が増えるほど1日当たりの料金が下がります。
2日券は1日当たり4,000ウォン、3日券なら単純計算で1日当たり約3,333ウォンとなり、毎日数回ずつ移動する旅行では元を取りやすくなります。
特に2泊3日の韓国旅行で、明洞、東大門、弘大、聖水、江南など離れたエリアを毎日回る予定なら3日券との相性が良好です。
| 券種 | 料金 | 1日当たり | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 1日券 | 5,000ウォン | 5,000ウォン | 集中観光向け |
| 2日券 | 8,000ウォン | 4,000ウォン | 1泊2日に便利 |
| 3日券 | 10,000ウォン | 約3,333ウォン | 2泊3日に使いやすい |
| 5日券 | 15,000ウォン | 3,000ウォン | 長期旅行向け |
| 7日券 | 20,000ウォン | 約2,857ウォン | 1週間滞在向け |
5日券・7日券
4泊5日や1週間程度ソウルに滞在するなら、5日券15,000ウォンや7日券20,000ウォンはかなり利用しやすい価格設定です。
毎日地下鉄を往復するだけでも利用回数が増えるため、対象エリア内で過ごす日が多いならT-moneyの残高を毎回気にしなくて済むメリットがあります。
ただし旅行中に水原、仁川、坡州などサービス範囲外への遠出が多い場合は、乗り放題券とは別にT-moneyなども必要になります。
長期滞在だから自動的に気候同行カードがお得と考えず、ソウル市内の日と郊外観光の日を分けて判断すると無駄を減らせます。
気候同行カードはどこで買ってどう使う?
旅行者がソウルで気候同行カード短期券を利用する場合、iPhoneユーザーなら実物カードを利用する方法が分かりやすくなります。
実物カードは地下鉄駅の新型交通カード券売機や対象エリア周辺のコンビニなどで購入でき、カード本体代は3,000ウォンです。
購入後に地下鉄駅の対応券売機で希望する短期券をチャージし、通常の交通カードと同じように改札でタッチして利用します。
実物カード
気候同行カードの実物カードは、ソウル交通公社1〜8号線の駅に設置された新型交通カード券売機や、一部路線の駅周辺にあるコンビニなどで購入できます。
カード本体は3,000ウォンで、短期券料金とは別に支払う必要があります。
実物カードは一度購入すれば使い捨てではなく、利用期間終了後に別の短期券を再びチャージして使えるため、今後ソウルへ再訪する予定がある人は保管しておくと便利です。
- カード代3,000ウォン
- 短期券料金は別
- 駅の新型券売機で購入可能
- 一部コンビニでも販売
- 次回の旅行でも再利用可能
海外カード決済
以前の気候同行カードは現金中心で旅行者には少し使いにくい部分がありましたが、2025年以降は外国発行クレジットカードへの対応が拡大しています。
2026年3月からはソウル市内の新型券売機で、VisaやMastercardなど海外発行のクレジットカードやデビットカードを使って気候同行カードの購入や短期券チャージができるようになりました。
対応する券売機では現金を大量に準備しなくても短期券を購入できるため、日本人旅行者にとって以前より利用しやすくなっています。
海外カード決済では手数料が加わる場合があるため、少額でもカード会社側の海外事務手数料を含めて考えておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実物カード | 3,000ウォン |
| 短期券 | 5,000〜20,000ウォン |
| 海外カード | 対応券売機で利用可能 |
| 現金 | 利用可能 |
| 利用開始 | 短期券は充電日から |
改札の使い方
気候同行カードは地下鉄の改札へ入るときと出るときの両方でカードを読み取り部分へタッチします。
バスでも乗車時と降車時にタッチする必要があり、降車時のタッチを繰り返し忘れると一定時間利用できなくなる場合があります。
日本の交通ICカードを使う感覚に近いため操作自体は難しくありませんが、乗り放題だから降車時にタッチしなくてもよいわけではありません。
カードは財布やパスケースの取り出しやすい場所へ入れておくと、地下鉄を一日に何度も利用するときにスムーズです。
釜山の地下鉄乗り放題は旅行者にも使いやすい?
釜山旅行ではソウルの気候同行カードではなく、釜山交通公社が提供する都市鉄道の乗り放題券を検討します。
2026年時点では大人向け1日券が6,000ウォン、3日券が13,000ウォンで、旅行者でも利用可能です。
海雲台、西面、南浦など地下鉄で複数エリアを巡る旅行なら便利ですが、市内バスや一部の鉄道路線は対象外なので注意しましょう。
1日券
釜山都市鉄道の1日券は大人6,000ウォンで、購入した当日に対象の都市鉄道を区間や回数の制限なく利用できます。
2026年時点の通常運賃は交通カード利用で1区間1,600ウォン、2区間1,800ウォンなので、一日に4回程度乗る観光ルートなら1日券を検討しやすくなります。
釜山駅から西面、海雲台、広安里、南浦など複数エリアを地下鉄で移動する日は特に使いやすいです。
ホテル周辺と一つの観光地を往復する程度なら、交通カードで通常運賃を支払ったほうが安くなる場合があります。
- 大人6,000ウォン
- 購入当日有効
- 回数制限なし
- 釜山都市鉄道向け
- バスは対象外
3日券
3日券は大人13,000ウォンで、購入日から3日間にわたって釜山都市鉄道を回数制限なく利用できます。
単純計算では1日当たり約4,333ウォンなので、2泊3日で毎日地下鉄を何度も利用する旅行者に向いています。
釜山駅周辺に宿泊しながら初日に南浦、2日目に海雲台・広安里、3日目に西面などを回る日程なら利用機会が多くなります。
| 券種 | 大人料金 | 利用期間 | 回数 |
|---|---|---|---|
| 1日券 | 6,000ウォン | 購入当日 | 無制限 |
| 3日券 | 13,000ウォン | 3日間 | 無制限 |
| 1カ月券 | 45,000ウォン | 30日 | 45回まで |
対象外交通
釜山の1日券・3日券は便利ですが、釜山のすべての公共交通が乗り放題になるパスではありません。
市内バス、東海線、釜山金海軽電鉄などは対象外なので、金海国際空港から市内へ向かう際などは別の交通手段の運賃が必要になります。
海東龍宮寺など地下鉄駅からバスへ乗り継ぐ観光地もあるため、乗り放題券を利用していてもT-moneyなどの交通カードを予備で持っておくと便利です。
釜山では地下鉄だけで完結する観光日と、バスを多く使う日を分けて考えると乗り放題券のお得度を判断しやすくなります。
T-moneyと乗り放題券はどう使い分ける?
韓国旅行では乗り放題券だけを持つより、T-moneyも併用できる状態にしておくと移動の自由度が高くなります。
ソウルの気候同行カードにも釜山の乗り放題券にも対象外区間があり、空港移動や郊外観光では別料金が必要になることがあります。
旅行日程を見ながら、地下鉄利用が多い日は乗り放題、遠出する日はT-moneyという使い方が実用的です。
T-money向きの旅行
地下鉄に乗る回数が少ない旅行や、ソウル市内だけでなく仁川、水原など広い地域を移動する旅行ではT-moneyが使いやすくなります。
チャージ残高から実際に利用した分だけ引かれるため、乗り放題券の元を取れるか考える必要がありません。
さらに首都圏の地下鉄やバスなど幅広い交通機関で利用できるため、行き先を旅行中に変更しやすいのもメリットです。
- 地下鉄利用が1日2〜3回程度
- 首都圏郊外へ行く
- 空港移動でも使いたい
- 旅行ルートが未定
- 複数都市を移動する
乗り放題向きの旅行
明洞に宿泊しながら午前は景福宮、昼は聖水、夕方は江南、夜は東大門というように一日のなかで複数エリアを回る人は乗り放題券と相性が良好です。
通常運賃なら地下鉄へ乗るたびに料金が発生しますが、乗り放題なら「一駅だけ乗るのはもったいない」と考えずに移動できます。
買い物の荷物を一度ホテルへ置いて再び出かけるような旅行でも乗車回数が増えるため、短期券のメリットを感じやすくなります。
| 旅行スタイル | 向いているカード |
|---|---|
| ソウル市内を1日4回以上移動 | 気候同行カード |
| ソウル郊外へ遠出 | T-money |
| 釜山地下鉄を何度も利用 | 釜山1日・3日券 |
| バスを含め釜山を広く移動 | T-money併用 |
| 複数都市を周遊 | T-money中心 |
2枚持ち
ソウル旅行では気候同行カードとT-moneyを両方用意しておく方法が便利です。
普段のソウル市内移動は気候同行カードを使い、対象外路線や仁川国際空港、首都圏郊外へ移動するときだけT-moneyへ切り替えられます。
ただし改札へ入るときと出るときで別のカードを使うと正しく精算できないため、一つの移動では必ず同じカードを使用してください。
財布に2枚入れたまま改札へかざすと読み取りエラーになる可能性もあるため、使うカードだけを取り出してタッチすると安心です。
韓国の地下鉄乗り放題は都市と旅行日程から選ぼう
韓国で地下鉄を乗り放題にしたいなら、まず旅行先がソウルなのか釜山なのかを確認し、それぞれの都市に合った交通パスを選ぶことが重要です。
ソウルでは2026年9月現在も旅行者向けの気候同行カード短期券が利用でき、1日券5,000ウォン、2日券8,000ウォン、3日券10,000ウォン、5日券15,000ウォン、7日券20,000ウォンから選べます。
地下鉄の大人基本運賃が交通カード利用で1,550ウォンなので、1日券なら4回程度利用する日から運賃部分の元を取りやすくなり、複数日券ではさらに一日当たりの負担が下がります。
ただし実物の気候同行カードは3,000ウォンのカード代が別途必要で、短期券はチャージした日から有効になるため、夜に韓国へ到着する場合は翌朝から開始するなど利用開始日を工夫しましょう。
新盆唐線やGTX、対象外の首都圏区間、空港移動などには制限があるので、気候同行カードだけに頼らずT-moneyを予備として用意しておくと安心です。
釜山では大人6,000ウォンの1日券と13,000ウォンの3日券があり、釜山都市鉄道を何度も利用する旅行なら便利ですが、市内バスや東海線、釜山金海軽電鉄は乗り放題の対象になりません。
明洞、弘大、聖水、江南などを一日に何カ所も巡るソウル旅行や、西面、海雲台、南浦などを地下鉄で回る釜山旅行なら乗り放題券を活用し、郊外観光や利用回数の少ない日はT-moneyへ切り替えると交通費と使いやすさのバランスを取りやすくなります。
韓国旅行の交通をスマートにサポート
